【実録】マリックス代理婚活は真剣な親たちの救済の場だった

マリックス・親おや交流会
参加者による代理婚活・実態レポート

この記事は参加者の数名にご協力をお願いし、
画像・聴き取りをもとに作成しています。

賛否両論を巻き起こしている代理婚活の実態を世に広めるとともに
子の行く末を案ずる親御さんたちの何らかの助けになれば幸いです!

代理婚活に遅刻してくる親はほぼ皆無

受付にずらりと並ぶ親たち。中には夫婦の参加者も

それはあわただしい師走のある日のこと。ラグジュアリーなリーガロイヤルホテル東京で、ウワサの代理婚活が開催されました。

主催者は50年近い歴史を誇る結婚相談所「マリックス」。その名も「親おや交流会」。何だかユーモラスなタイトルです。東京での開催は38回目。1年に5回開催しているということなので、すでに8年目のようです。

会場となっているリーガロイヤルホテル東京へは、JR高田馬場駅からシャトルバスが出ています。シャトルバスの乗り場は、ロータリーを越えて目の前の歩道の脇。ちゃんと看板が出ています。親おや交流会が開催される土日には、たいてい列ができているので、見つけるのは簡単です。

高田馬場駅目の前のシャトルバス乗り場

 

 

 

 

 

 

当日は休日だったためか、着物姿もチラホラ。も、もしかして着物で代理婚活する親もいるのか!?と思ってしまいますが、会場では着物は見かけられず。ほかの宴会や結婚式のお客さんのようです。

シャトルバスが来るのはだいたい15分間隔。休日は10時台から17時台まで15分間隔で出ています。ただし定員25名で、運転手が数えて「申し訳ありません、これより後ろの方は次のバスをお待ちください」と言われるので、時間ギリギリには行かない方がよいです。

バスがやってきました。ちょうどクリスマス仕様になっています。

このバスで約10分で会場へ

 

 

 

 

 

 

乗り込んだら満席。今回の記事の協力者のうち、初参加だった方は、すでに車内で緊張されていたそうで、この道のりがずいぶん遠く感じられたそうです。そしておよそ10分で会場のリーガロイヤルホテル東京に到着。

代理婚活の会場にふさわしい豪華なエントランス

 

 

 

 

 

 

中に入ると真正面奥にラウンジがあります。それを見ながら右にあるエレベーターで3階の会場に向かいます。

ロビー右がエレベーター

 

 

 

 

 

 

そして受付へ。なんと会場のあるフロアは結婚式場のフロア。おそらく会場になっているホールでも、普段は結婚披露宴が開かれているのでしょう。美しいじゅうたんの敷かれたホール前のスペースでは、花嫁と花婿がにっこり笑って写真を撮られています。その間のようなホールが親おや交流会の会場です。

そう、羨ましい花嫁・花婿の姿を横目に、中高年の親たちがずらーっと受付に並ぶのです。複数回参加している協力者は「何度見ても幸せそうね、という気持ちと同時に、ああ早くうちの息子もこうして結婚して安心させてくれたら・・・」となんとも切ない想いでいっぱいになると話してくれました。

11時半の開場前から行列ができる

 

 

 

 

 

中にはほとんど髪が真っ白の親もいます。みんな行儀よく列を乱さずに並び、大きな声を出す人もなく、見るからに感じの良い中高年ばかり。

もちろん遅刻するような人はいません。常識的できちんとした印象の親たちばかりです。

服装も華美な人はほぼいません。みな落ち着いた服装で、父親の多くはスーツ姿です。

 

開演までの1時間半で勝負が決まる!?

プロフィール一覧を真剣に吟味する親たち。これだけ人がいるのに開演前の会場は静か

しかし実は、遅刻者がいない理由は、参加する親たちのモラルが高いため・・・だけではありません。

マリックス親おや交流会の開始時間は13時。ところが開場は1時間半も前の11時半。ふつうコンサートなどは開場から開演まで30分か長くても1時間ですが、なぜ1時間半もの時間をとるのでしょう?こんなに遅刻をしない親たちであるのに!?

・・・それは、「開演までの1時間半でほぼ勝負が決まる」からなのです。

というのも、親おや交流会の参加者はなかなかの大人数。男女合わせて150人を超え、200人近くなることもしばしば。ということは、半分に割るとしても、

70人から100人近いお相手の中から

たった2時間で効率よく息子や娘に会いそうなお相手と

持ってきた身上書を交換しなければならない

からです。

しかも、その探し方はかなりのアナログ!

手がかりは受付でもらう「座席表」「プロフィール一覧」

あいうえお順のテーブルに番号が振られ、青は息子、赤は娘の親が座る

 

 

 

 

 

ホチキスで数ページのプロフィール一覧が綴じられている

 

 

まずは、

プロフィール一覧でうちの子と合うかも!

と思うお相手に印をつけていく。

何度も何度も吟味して、作戦を練る。

何度も参加している親は、むやみに印をつけるのではなく、このポイントが合うなら身上書を交換しよう、写真がこうなら条件は合うけどやめておこう、などと効率よく気になるすべてのお相手の親と話すために、作戦を練るようです。

ひと通り見終わっても、もう一度最初から、見落としがないかなどチェックします。

初参加の協力者は、これだけでぐったり疲れてしまったとのこと。

プロフィール一覧に掲載されるのは、次の13項目です。

  • 親の住所(市区町村まで)
  • 子の住所(市区町村まで)※「同居」の場合は「同居」と記される
  • 子の年齢(当該月が誕生日の場合は前月の年齢で表示)
  • 婚歴(初婚か再婚か)
  • 続柄(長女・次男など)
  • 血液型
  • 最終学歴
  • 職業
  • 身長・体重
  • 休日
  • 転勤の有無
  • 趣味
  • 長所

娘の長所には「やさしい」「思慮深い」といった言葉が

しかし年収は記載されませんし、写真もありません。ある意味、たったこれだけの条件で、まずは50人以上100人未満の中から「この人なら」というお相手を絞っていくわけです。

限られた時間ですから、どうしても年齢で判断せざるを得ず、30歳の子供は20代よりも不利に、40歳の子供は30代よりも不利になるようです。

そして

絞ったお相手の親の番号を座席表でチェック。

特徴も余白にメモ

したりして、本番に備えます。

そして開演の20分前に放送が入ります。放送で触れられるのはだいたい次の6点です。

  1. 座席表の見方
  2. 年齢記載のルール
  3. 交流会の流れ
  4. 個人情報取り扱いの注意
  5. 身上書を返送する際の注意
  6. 用意した身上書が不足した時のためのコピーサービスの案内

座席表では、夫婦で来ている場合は同じ色の同じ番号が2つ並んでいる、1人の親が2人の子の代理婚活をする場合は一つの枠に赤と青の番号が並んでいるといった説明があります。

交流会の流れとしては、この会では男性の親から動くことがアナウンスされます。というのも、親おや交流会ではリピーターとなる親も多いらしく、「男性の親が先に動く会の次は、女性の親を先にしてほしい」という要望があるからなのだとか。身上書交換のために動く時間は前半戦・後半戦とも45分。同じ時間なのに先にしてほしいというニーズがあるというのは、親たちの積極性の表れなのでしょうか。

いよいよ代理婚活の本戦スタート!

この日は息子の親からアピールがスタート。会場が一気に熱気に包まれる

いよいよ開演。マリックスの升村要社長からあいさつがあります。マリックスの歴史に触れたあと、問い合わせの電話がつながりにくくなったことへのおわび。そして12月の開催は成婚が多いので「待っていても縁談はない時代、頑張ってください」という激励の言葉が伝えられます。

12月に成婚が多いのは、どうやら年末年始などで親子が接する機会が多いからのよう。普段の開催でもだいたい1回の開催で2~3組が誕生するとのことです。この数字を多いと見るか、少ないと見るか、難しいところです。

そして本番スタート!

座席表とプロフィール一覧、自分の子供の身上書が入ったバッグやファイルを手にして、息子側の親たちがワラワラと立ち上がり、座席表を頼りに気になる娘さんの親の席へと動き出します。

そこからはもう時を忘れるすごい熱気。150名を超える大人たちがほぼ一斉に話し出すのですから当然と言えば当然ですが、しかしながら、どの親たちもたいへん物腰やわらか。

息子の身上書を持って行った協力者の1人は、「皆さん可愛らしいお嬢さんばかりで驚きました。しかもお母さま方もとても謙虚で、同じ年ですがよろしいですか、といった感じで、本当に感じの良い方ばかりでした」と言っています。

やりとりの基本は次のような流れです。

  1. 男性側の親が女性側の親の座席に出向いてあいさつ
  2. 身上書を見せ合いながら息子と娘が合うかどうか相談
  3. お見合いさせてみたいと思ったら身上書を交換

身上書には写真が貼られ、生年月日・身長体重に出身学校・勤務先、さらに兄弟姉妹も含めた家族の学歴・職業が記入されています。

これを返信用封筒に入れ、一緒に返信用の切手を入れたものを何セットも用意しておき、この日に交換するのです。

封筒も切手も用意するのは親たち。返信には返送したしてないのトラブルを防ぐため、通常の郵送料にプラス160円となる「特定記録」が推奨されますが、ハッキリ言って、マリックスは特に何のサービスもしてくれません。

すべて親たちが手作業で身上書をコピーしたり、写真を貼ったり、封筒に宛名を書いたりするのです。

徹底的にアナログです。

参加費は1万6千円。しかし提供されるのは
コーヒーと小さなサンドイッチだけ

1万6千円払ってこれとお冷やだけ

息子側のアピールのあとは娘側のアピールタイム。それが終わるとフリータイムということで、コーヒーとサンドイッチが出ます。

実はそれまではお冷やしか出ません。しかもお冷やもコーヒーとサンドイッチもセルフサービス。自分で取りに行くのです。

これで参加費は1人1万6千円です。

初参加の場合は登録料が別途2千円。夫婦で参加する場合も割引は一切なく、夫婦2人なら3万2千円

場所のセッティング、開催までの準備、問い合わせへの対応、当日の受付・・・以外は大して何のサービスもないのですが、これを高いと思っていたら参加はしないわけで・・・。

8年も続いているサービスなのですから、世間の批判など無関係。代理婚活は悩める親たちにとってはやはり価値のあるサービスなのでしょうし、ここで親が頑張ってくれたおかげで結婚して幸せに生活している子供たちが確かに存在しているということなのでしょう。

フリータイムには、まだまだ新たなお相手に声をかけにいく親もいれば、さっき身上書を交換した親に念押しする親もいます。全員、本当に真剣です。この姿を知ったら、簡単に代理婚活を否定できる人などいないのではないでしょうか。ましてや笑いものにするなどもってのほかです。

代理婚活は子を想う親の心を癒やす救済の場だった

精一杯動いて疲れきった親たちが会場をあとにする

フリータイムは疲れきった親たちの交流の場でもあります。

隣り合った名前も知らない親同士で

「疲れましたねぇ」

「ええ、ほんとに」

などと自然に会話が始まります。

中には何度もリピートしている親から初心者の親に「お見合いを成立したければこの後できるだけ早く連絡した方がいいですよ」などとアドバイスがあったり。

せっかく身上書を交換しても簡単に「この人はいやだ」などと言い出す子供のことで愚痴る親も。

15時になり、マリックスの最後のあいさつも終わり、バラバラと疲れきった表情で帰途につく親たち。

混雑を避けているのか、なかなか席を立たない白髪の女性の姿には何とも言えない親心がにじみ出ています。

20代の子の親もいれば、40代の子の親もいる。それぞれにいろんなことを乗り越えて、娘・息子を大切に育ててきた親たち。

20代の娘の親は「やはり早くお孫さんが見たいですよね」と隣り合った親に向かって口にして、とても後悔したと言います。

その親の息子はもう40代半ば。上品な印象のその中高年女性は、おだやかながら悲しげな表情でこう言ったそうです。

「いいえ、もう孫はどちらでもいいんです。とにかく自分たちがいなくなったあとに一緒にいてくれるお相手を見つけてあげたい。早く肩の荷をおろしたい。それだけなのよ」

代理婚活というと世間ではどんな売れ残りの娘なのか、どんな情けない息子なのか、と批判する向きもありますが、男女ともに経歴もちゃんとした、写真も感じの良い容姿の息子・娘ばかり。

親たちも大切に育ててきたとは言え、いたずらに過保護なわけではないようです。その証拠に、彼らの娘・息子はみな、きちんと自立して社会で活躍しています。

ただ時代の流れでどうしても結婚に関心の薄い、あるいは良縁に恵まれない息子・娘に、人生の先輩として伴侶のいないまま生きることの難しさを伝え、良い人に出会うアシストをしたい、そういう気持ちが親たちを男り婚活に駆り立てるのです。

一度参加したからって簡単に結婚相手が見つかるわけではない。しかしだからと言って可愛い息子・娘のことを思うと、何もしないでじっとしてはいられない。

代理婚活はそんな真面目に生きてきた親たちのせつない親心を救済する場でもあるのです。

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