平成初期と平成最後の理想の夫婦像の変化が激しい – 親の結婚話が参考にならないわけ

平成初期、昭和の頃の結婚生活、夫婦像と、平成終わり頃の夫婦像は全く異なるものになっていました。同じ時代なのに、ほんの数年の差で価値観も考え方も、生き方も変わってしまった時代だったので、変化についていくのがやっとです。それぞれの結婚生活に合わせて臨機応変・柔軟になれば、理想の結婚ができるようになるでしょう。

 


 

 

博報堂生活総合研究所『生活者の平成30年史』

広報PDF:https://www.hakuhodo.co.jp/uploads/2019/02/20190222.pdf

出典:https://seikatsusoken.jp/

 

平成最後~新時代「令和」において理想の夫婦像

1.夫婦共働き&夫婦共兼業主婦・主夫

平成の終わり頃から当たり前になっていたのが「夫婦共働き」です。経済の悪化、収入の減少などさまざまな要因が重なって、共働きせざるを得ないという大問題もありますが、夫婦共働きが当たり前になった今、専業主婦のほうがレアです。

 

むしろ、専業主婦だと経済的にパートナーに依存しているためか、いろいろ制約があって、自由に買い物ができないこともあります。そのため、結局、パートやアルバイトをはじめて、各自の収入を持つようになる例が多いです。

 

2.豪華な挙式はしない時代

昭和の頃はたくさん稼げた、特に経済成長の時期はみんながお金があったので豪勢な挙式をしていましたが、それはもう昔の話です。海外では独自の文化として、家族総出で、親戚も交えて結婚式を盛り上げますが、今の日本はカップル2人だけでお金を出し合って、無理をして貯金して、結婚式を上げるという一般人には辛すぎる文化がそのままになっています。

 

既に、カフェウェディングやフォトウェディングのように、簡易的な挙式をし、場所はブライダル会場ではなく、そこまでお金がかからないカフェやレストランなどに移り変わっています。ブライダル系の専門業は衰退しているのは事実で、結婚式場も変化の時です。

 

そもそもそんな挙式費用をかけるくらいなら、海外旅行やずっとやりたかったことをしたいという感覚の人、実用的な人が増えています。平成の人たちは生まれたときから消費税があり、収入が低くて苦しんでいた人々を見ている、就職難だというニュースを見て育ち、厳しくもゆとり教育と言われるわけの分からない中で育てられたので、とにかく安定を求めます。

 

3.子ども無しの夫婦もありな時代

平成は「個性を大事に」しすぎた時代でもあります。会社や組織に頼らなくなったり、郵政民営化などの流れもあって、公的な所から民間へ、組織から個人へ、個性を大切に、と社会が変化した時でした。海外で言えば、LGBTのようなマイノリティーに当たる人々の人権も認めるとか、タイのように多様な性別を認めるとか、そういう文化が育っていました。

 

そんな中で個人は「我慢」をして育ってきた影響で、子どもを作ってまで、結婚してからも我慢を続けて、やりたいことができないという悲しい状況に、いつまでも身を置いていたくないという感性の人が増えました。

 

いっぱい勉強して、いい大学を出ても、良い収入の会社に入れず、会社も給料を上げずに、希望は少なく、頑張った割に報酬が少なく、先行きが明るくない時代を生きてきた平成の人にとって、子どもを生む生活はリスクでしかないのです。

 

そんな苦しい中で子どもを作っても、十分に愛せるかわからないという冷静な理由から子どもを作らない生き方をする人もいるくらいです。ストレスで虐待するくらいなら、産まないでいたほうがいいという理論も分からなくはありません。

 

4.お金に贅沢な生活を選ばない時代

昭和の頃は、高度経済成長、バブルを経験して、お金の使い方が雑な人がいてもあまり困らなかった上に、勉強もおろそかに、厳しい競争をしなくてもお金が入ってくるイージーモードの時期がありましたが、そんな流れに乗って生きてた人たちは今、どうですか?

 

平成の人たちはそういう人を見て、学んで、育っています。お金を豪勢に使って良い結果が生まれるなんて言うイメージがないのです。堅実に、長く、安定に、確実に生活していく中で、少しずつ幸せがあればいい、という感覚の人が多いです。

 

逆に、安定していて、不幸なことがなければいい、という価値観の人も多いのは事実です。平成の人たちはそれでいいのです。日本はまだ戦後100年経っておらず、安定を求める世代が次の令和時代の若者を育てていて、自然と安定した暮らしができるようになっていっているのです。

 

その中で、子どもを産まない人が増え、人口が減ったとしても、子ども一人あたりの大人の数が増えれば、理論的には子どもを見守る目が増えるので良い面もあります。ただし、そんなに子育てに真剣にならず、自分のことばかりの人が多くなってしまっているのは、完全に教育と政策の失敗です。乗り越える、時が経つのを待つしかありません。

 

5.婚姻届を出さない結婚生活が当たり前の時代

平成には、婚姻届を出さない生き方も一般的になりました。結婚するメリット、婚姻届を出すメリットがなく、結婚しなくても平和で、安定して暮らせて、トラブルもないんです。結婚も、離婚も、テレビでたくさん騒がれて、離婚が一緒にイメージされてしまう結婚というものに良いイメージがないんです。

 

これはテレビのせい、マスメディアのせいです。芸能人や有名人が不倫や浮気をして平然と結婚と離婚を繰り返し、結婚生活や結婚そのものに良いイメージを残さなかったのです。芸能人の結婚のニュースを聞いても「どうせ離婚するでしょう」とどこか冷めた目で見てしまうのは、そのせいです。

 

また、そんな中で生まれた子どもはかわいそう…と思うようになっているのもあって、余計に結婚という言葉に「離婚・子どもがかわいそう・浮気・不倫」という連想用語ができてしまっているため、結婚しないほうがまだまし、という状況になっています。

 

平成初期の理想の夫婦像は「華やかに」

高度経済成長期の1970年代の頃を知っていて、平成元年=1989年を超えてから、1990年代に結婚した人、結婚する人は、その頃の暮らしから抜け出しきれずに、華やかに、豪勢に結婚式をしたいというイメージが強くあります。理想の夫婦像も男が稼いで、女は家を守るという形が強く、特に女性の自由度が低い、ある意味で男性も外で働けという呪縛に縛られている状態です。

 

平成初期に結婚適齢期を迎えた30歳の人達の親の世代は、平成初期の当時、40歳から50歳ほど、今、2020年を目前に70歳から80歳くらいの人たちの感覚です。戦争経験者はほとんどいなくなりましたが、厳しい時代、日本を作り直した時代を生きてきて、燃え尽き、やりきった、とまで言えるくらいの状況でしょう。

 

平成後期の理想の夫婦像は「安定に」

平成後期に結婚適齢期を迎えている人たちは平成元年ころ、1980年から1990年に生まれて育った人たちで、どこか、豪勢で華やかな暮らしに遠い目で憧れを抱きながらも、常に出費、税金、コスト、不安定に対して恐怖を抱えています。

 

自分たちの努力に対して十分なプラスがなく、マイナスになることの方が多かった時代を生きてきたので、変化を嫌います。安定で、誰かがやってくれて、不安が少ない選択肢を好むのです。離婚や大変な子育てを連想するような結婚に対して、マイナスイメージを持ってしまっているのも仕方がないところです。

 

親の介護の負担も、保険も、消費税も、健康保険も、国民年金もどんどん値上がりしていく中で生きてきてますので、余計な負担が増えるのが目に見えている状況では、なかなか結婚に踏み切れないのです。だから、結婚しない夫婦みたいな事実婚のような生き方が理想とされ、お金も地道に貯金して…、無理しない生き方を選ぶのです。

 

2人で決めた生き方を大切に

この70年ほどで、人々の価値観、生活から学んだことが全く異なります。

1950年誕生~1980年結婚適齢期

高度経済成長期でイケイケ。

戦後の辛さからの解放

1970年誕生~2000年結婚適齢期

暮らしには余裕がある~生活が苦しくなる瞬間を体験。

親や周囲の価値観の差が束縛や苦痛になる例も。

1990年誕生~2020年結婚適齢期

生まれたときから携帯があり税金もある。

衰退しか見てきていない。

努力して成功するイメージが少ない。

2010年誕生~2040年結婚適齢期

気づいたときからスマホがある。

充実のなかで生活に困ることはあまりない。

生活の二極化:格差があって当たり前。

2030年誕生~2060年結婚適齢期

完全デジタルネイティブで無線が当たり前。

効率化とアイデアが勝ち残る時代。

生活の二極化が緩和されバランスが取れる。

 

時代に合わせて生きること

いつの時代も、過去に起きたこと、整えたことを基盤として成り立ってきています。いつまでも過去に囚われろ、過去に感謝しろ、という姿勢では次の時代は育たないものです。「過去に感謝しろ」は大切ですが、その理論は結果的に縄文時代にも感謝しろ、になってしまうので、私たちは全身すべきです。温故知新です。

 

親や周囲がなんと言おうと、あなたの生き方をしましょう。理想の夫婦像は、いつの時代も変わります。

 

近年は数年単位で生活感覚が異なるので、親の話など全くといって良いほど当てになりません。昔はこうだった、という話を聞くのは良いですが、だから、親と同じにする、というのは全く別次元の話です。毒親や過去にとらわれないで、あなただけの、あなたたちの人生を歩んでいけるように、良いきっかけと変化が起こることを祈ります。

 

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