【ダメ男】ダメンズと尽くす女の関係【改】心理学からのアプローチ

束縛が激しい、暴言を浴びせてくる、何度も浮気を繰り返す彼氏。

「でも別れられないの!」なんて相談したこと、されたことありませんか?

明らかなダメンズだと分かっているのに彼女たちが別れられないのには理由があったんです。

この記事ではダメンズとダメンズに尽くしすぎてしまう女性の関係について心理学的視点を交えて考察していきます。

 

 

ダメンズとは?


 

 

ダメンズ(ダメ男)という言葉は倉田真由美さんのマンガ作品「だめんず・うぉ〜か〜」から来たもので

主に女性から見てダメな男!!と言いたくなるような男性の事を指します。

過度な束縛、DV、モラハラ、金を無心する、などどの部分がダメなのかは様々ですが一般に恋人や結婚相手に向かないとされています。

 

 

 

しかし、このつぶやきのようにダメンズと分かっていながらも彼らにひかれてしまう女性は多い様子。

 

ダメンズにハマる女性とは?


 

この記事を書きながら言うのも恥ずかしいのですが、私自身も「この人はダメだな」と頭では理解しながらも別れられなかった経験があります。なぜ別れられなかったのかを思い返しても自分では納得できる理由が見つけられなかったので心理学に助けを求めてみることにしました。

 

人が生涯を通してどのように成長するか?を取り扱う発達心理学を中心に調べていくとこうした女性には

  • 自分に自信がない
  • 恋愛関係に依存する
  • 自己顕示欲求が強い
  • 他人の目が気になる
  • ネガティブで自分を責めることが多い

といった特徴がみられることが多いようです。

 

これらの特徴は主に自己肯定感(自尊心)が低いことが原因と言われます。

 

自己肯定感とは?

自己肯定感(self-esteem)とは「自己価値に関する感覚であり、自分が自分についてどう考え、感じているかによって決まる感覚」のことです。

- 一般社団法人日本セルフエスティーム普及協会による定義

平たく言えば、自分自身のことを他人と比較せずに「これでいいのだ」と認められる感覚のことです。

 

自尊心といわれるとプライドと混同してしまいがちですが、プライドは誇りや自慢など他者と比べて自分がどれだけ優れているかという点に注目しているので自己肯定感とはまた違う言葉になります。

 

小さい頃から「~できたからいい子」のような条件付きの褒めや「~できないなんて悪い子」など、否定的な働きかけを受けて育った場合は「○○できたらいい子、○○できなければ悪い子」という条件を自分に課してそれをクリアできた自分しか認められないという心理状態に置かれやすいため自分の存在を「わたしはこれでいい」と肯定的に受け止めることが難しくなります。

 

このように自分を認めて肯定的な感情を持つことが難しいと、他人の目を通してしか自分を評価することができなかったり、自己顕示をして他人に認められることで自己肯定感を補うといった行動が多くなります。

 

 

自己肯定感が低い女性はダメンズに依存しやすい?


上に挙げたように、自己肯定感が低いと他人を通して自分の価値を評価するという行動が起きます。

アメリカのアルコール依存者の回復に関する研究で発見された共依存者という言葉がダメンズにハマる女性の行動の原因と合致しているのではないかと思います。

共依存者とは、「自己自身に対する過小評価のために、他者に認めら れることによってしか満足を得られず、そのために他者の好意を得よ うとして自己犠牲的な献身を強迫的に行なう傾向のある人のこと」であ り、「またその献身は結局のところ、他者の好意を(ひいては他者自身 を)コントロールしようという動機に結び付いているために、結果と してその行動が自己中心的、策略的なものになり、しだいにその他者 との関係性から離脱できなくなるのである。」(加藤[1993:75])

というように説明されています。

 

つまり、自己肯定感の低さ、自信のなさから他人に尽くすことで自の価値を確認しようとする人のことです。

 

こういった場合に共依存者に見られる特徴は以下のものがあります。

  • 自分を価値の低い者と感じ、自分が他者にとってなくてはならない者であろうと努力する。
  • 他者からの好意を得るためなら何でもする。
  • つねに他者を第一に考え、みずからは犠牲になることを選択する。
  • 奉仕心が強く、他者のために自分の身体的、感情的、精神的欲求を抑える傾向が強い。
  • 他者の世話をやくことによって、その他者が自分へ依存するように導く。
  • 自分と他人との境界が曖昧で、他人の感情の起伏の原因が自分にあると思ってしまう。
  • 他者に対して不誠実、支配的で、自己中心的である。
  • 策略的な手段を用る傾向があり、自分の気持ちを直視せず、平気で嘘をつく。

(Schaef[1987=1993:42-46])

自分に当てはまる項目はありましたか?

 

 

なぜダメな男と尽くしすぎる女の構図が出来上がるか?


 

 

一般に、依存者や共依存者に対して個人に依存や共依存の責任を求めるのは難しいといわれています。

 

ダメな男に尽くしすぎるのは自己肯定感の低い女のせいだ、と決めつけることはできません。

 

社会的に男は外で働き、女はそれを献身的に支えるという構造があり、圧力となっていたのは事実で男性が悪いとか、女性が悪いということではないんですね。

 

 

この構図からは抜け出せない? – ダメンズと別れるには


結論から申し上げると、抜け出すことはできます。

 

そんなこと言われても突然自己肯定感を上げることはできないし、大人になってから性格は変えられないと思う方が多いと思います。

 

確かに人間の性格を形作るのは幼児期から青年期にかけてが「進歩的変化」と呼ばれ、変化の割合も大きいですがドイツの発達心理学者バルテスが主張した人間は一生を通じて発達するという生涯発達の考えは多くの学者から支持されています。

 

生涯発達とは?

「発達という言葉は日常的によく使われていますが、一般的には成長や進歩という意味をさすことが多いでしょう。しかし、心理学でいう発達とは、この世に生を受けてから死に至るまでの一生を通じて、人間がどのように変化していくのかという一連の流れを指します。そして人間は生涯を通じて成長を続けるという考え方を「生涯発達」といいます。」

(瀧本2008)

 

青年期を過ぎてから性格が変化する要因には

 

【身体】:体の成熟に伴う性格の変化

【環境】:時代背景から受ける性格の変化

【生活】:生活上の出来事から受ける性格の変化

 

の主に3つが挙げられます。

 

この中でも最後の生活上の出来事から受ける性格の変化では交友、交際、結婚など人生におけるイベントから影響を受けることが指摘されています。

 

類は友を呼ぶ、という言葉にもあるように同じ性格、同じ考えの人といることで人は安心感を得ることができるため親しくなりやすい傾向にあることが心理学でも指摘されています。一方で、同じ性格、同じ考えの人の中で過ごし続けることでは環境、生活上の出来事の変化が少ないため性格の変化も少ないと言えます。

 

受け身的な交友関係ではなく自分から動き、新しい関係を築くことも重要になってきます。

 

今更、新しい出会いも新しい交友関係なんてないよ、と思う方は今まであまり話してこなかった職場の方と話してみたり、ダメンズから抜け出す新しい恋を探すついでにいろいろな人に会ってみるのもいいかもしれませんね。

 

参照リンク

引用文献

加藤篤志 1993「社会学概念としての「共依存」」『関東社会学会論集第6号』 関東社会学会

Schaef, Anne. W., 1987, When Society Become An Addict, Harper SF, = 1993 斎藤学監訳『嗜癖する社会』誠信書房

Schaef, Anne. W., 1992, Co-dependence, Harper SF

瀧本孝雄 2008 『性格心理学がとってもよくわかる本』東京書店

 

参考文献

鍋山祥子 1997「共依存概念の混乱と問題性 ―フェミニズム批判を踏まえて―」中央大学 1997年度 『年報』掲載

林洋一 2009  『面白くてよくわかる!発達心理学』アスペクト

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